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よくあるお問い合わせ(FAQ):
バッテリーに過充電保護装置は付いていますか?
当店で販売しているバッテリーパックには、リチウムイオン(Li-ion)電池が過充電により加熱・爆発することを防止するための保護装置が標準で内蔵されています。
過充電防止保護装置には以下の二タイプがあります。
セル内蔵型:リチウムイオン電池(セル)に保護装置が内蔵されているタイプ
外部回路型:別途、バッテリーパック内部の基板に保護装置が設置されているタイプ
通常はどちらか一方しか装備していない場合が多いのですが、当店の扱うバッテリー製品はセル内蔵&外部回路の安全設計になっています。
Li-ion バッテリーの正しい使用法は?
Li-ion バッテリーは正しく使用すれば本来の寿命の1.5倍程度まで耐用年数を伸ばすことができます。
初回使用時、通常使用時、保管時のポイントを紹介します。
初回使用時
バッテリー初回使用時にはバッテリーをPCに装着後、本体の電源を切った状態でACアダプターに接続して6時間以上の長時間充電(Deep Cycle)を行う。
通常使用時
100%の満充電の状態で使用することを避ける。レッツノートのECOモード、ThinkPad省電力マネージャーのようなバッテリー管理プログラムが利用できる場合は、80%程度の充電状態で放電が開始されるように心がける。満充電状態で引き続き充電を続けることが過充電の原因となり、バッテリーを劣化させます。使用機種に同様のプログラムが付属していないときは、バッテリーをPCから取り外してしまうのがもっとも簡便なソリューションとなります。
保管時
バッテリーを使用しないときは、40~60%程度の充電状態でPCから取り外し、涼しく乾燥した環境で保管する。また、バッテリー駆動時間が低下してきたと感じたら、100%(あるいはもうそれ以上充電メーターが上昇しなくなるまで)充電、3%以下まで放電、という作業を1~2回程度連続で繰り返す。バッテリー管理プログラムにリフレッシュ・メンテナンスツール(例: Thinkpad省電力マネージャの内部ゲージのリセット)がPCに付属している場合はそちらを利用することをおすすめします。
バッテリー交換の目安は何ですか?
バッテリーは充電・放電を繰り返すことで内蔵セル(電池)が劣化し、通常1~3年で充電できなくなります。
内蔵セルの寿命は製造メーカーにより異なりますが、一般的に日本製(Panasonic/Sanyo/ソニー/東芝など)セルはサイクルカウント500程度まで規定容量の80%以上を維持できるよう設計されています。ただし、規定容量の80%以下しか充電できなくなっても、バッテリーが全く使用できなくなるわけではありません。
一部のメーカー(DELL/レノボなど)は、バッテリー寿命の目安として「サイクルカウント300」を記載しています。これは、通常の使用で1年間経過した場合に消費するサイクルカウントを基に算出した値です。
バッテリーは内蔵セルのサイクルカウントが一定の数値に達すると耐用年数を超える消耗品です。耐用年数の差はセルの個体差、使用頻度、メンテナンス状態に起因しています。
バッテリーランプの点滅が止まらない、規定容量の80%程度も充電できない、90%以上の充電はできるが実際の駆動時間が異常に短くなっている、などという症状が現れたら、まず以下のバッテリーコンディション調整作業(バッテリーゲージのリセット)を行ってみることです。
1) バッテリー駆動の状態で充電量が100%(または可能な限りの満充電状態)から3%(Windows コントロールパネルの電源設定でハイバネーションをオフにしておく)以下になるまで放電を行う。
2) その後、ACアダプターをつないでバッテリーを満充電する。
3) 同様の作業を1~2回繰り返す。
バッテリーのコンディション調整を繰り返しても、問題の症状が改善されなければ、「バッテリーセルの寿命」が来たものと考えていいでしょう。その場合は新しいバッテリーの購入をご検討ください。